現金管理が基本~年末商戦に向けて今から資金調達の準備をしよう!


ネットショップ経営支援 .comを企画・運営している
税理士の今井信吾です。

今、お盆休みで実家の下呂温泉に
帰省しています。
ゆっくりしたいところですが、
子供を中心に考えてしまいます。

折角の田舎ですので、いろんな体験を
させてあげたいと思うと、
ゆっくりしている暇はありません。

昆虫採集したり、川遊びしたりすると
子供はだんだん生き生きとしてきます。
私も昔を思い出します。

もしかしたら、
私もいきいきしているのかもしれません。

前回のブログでは、
「ネットショップの貸借対照表の見方と改善方法」
についてお伝えしました。
ちなみに、前回の記事はこちらです。

今回のブログでは、
現金管理が基本」
についてお伝えしますね。

問題のある決算書は、
そのほとんどが現金にあります。
決算書の現金残高と実在する現金残高とに
大きな差がある状態は問題があるのです。

実在する現金よりも決算書の現金残高の方が多いと、
銀行から融資を断られることがよくあります。

経費の計上が漏れている可能性もあります。

税務調査では、会社のお金が社長個人のために
使われているとされて、役員への賞与として
所得税を追徴してくることも考えられます。

現金残高が実際の残高と合っていないということは
現金の管理ができていないということです。
現金管理ができていない会社は銀行も税務署
に対しても、経営上も良くないということです。

なぜ、差が生じるのか?
考えられることは2つあります。

1つは、経費の計上が漏れているからです。

例えば、普通預金から10万円を引出しました。
しかし、領収書が9万円分しかなくて、
残りの1万円分の使途が不明のままになっている。

もう一つは、経営者が個人的に使ってしまって
いるためです。

例えば、個人的な支払いのために、会社のお金
をひとまず借りて、後で返すつもりが忘れてし
まった。

このようなことが、いくつも、何年も続いて、
みるみる金額が膨らんでしまうケースはめず
らしくありません。

この差額が膨らめば膨らむほど、後から説明
する解決法をもってしても、大変になるので
す。
だから、今から改善してください。

では、どうすればよいか。
大きく2つの方法があります。

1つは、「会社が現金を扱わない方法」です。

●ステップ1
支払いはなるべく振込みにする

●ステップ2
振込みができない支払いは法人名義の
クレジットカードを使う

●ステップ3
振込みもクレジットカードも使えない支払い
は(例えば、ダスキンの支払い、着払いの送料、
交通費)は一旦、個人が立替えておいて、経費
精算書を作成してもらい、月に一度、立て替
えた個人に振り込む

こうすることで会社の帳簿上現金は一切発生
しません。
当然、差額も生じないのです。

もうひとつの方法は「金庫を設けて毎日管理
する方法」です。

●ステップ1と2は同じです

●ステップ3
どうしても現金を使いたい場合は、金庫を
設置して下さい。そして金庫からお金が出
入りするときに必ず現金出納帳を作成し、
毎日、現金出納帳の残高と金庫の残高を合
わせます。

経験上、そこまでしないと、現金は絶対に合
わないと言い切っていいでしょう。

サラリーマン時代に、経理の先輩から「現金
は水もの。その場で合わせなさい。」と教わ
ったことがあります。

自身がない方は、「現金を扱わない方法」を
オススメです。
この方法で、今後の現金管理については大丈
夫です。

では、現時点で、実際の現金残高と決算書の
残高との差額の解決策を考えます。

先ずは、この差額分は「役員貸付金」に振り
替えます。

これで、決算書上の現金は実際の現金残高に
なりますね。

しかし、役員貸付金のままでは、問題の解決
にはなっていません。

次に、「役員貸付金」の解消方法として、

●ステップ1
役員借入金があれば、役員貸付金と相殺する

●ステップ2
経営者から役員貸付金の返済として、会社
の通帳に振り込む

●ステップ3
毎月の役員報酬から少しづつ返済してもらう

●ステップ4
一部の保険会社では役員貸付金解消用の保
険商品がありますので、そのスキームを使
って役員貸付金をなくしていきます

ネットショップの決算書は本来シンプルにな
るはずです。

いろんな資産を保有することもあまりありま
せん。

ですから、現金の問題をクリアすれば決算書
の問題点は大きく改善されます。

では、早速このステップに従ってあなたの
現金残高の差額を解消してみましょう。

本日は、現金管理の基本について
お伝えしました。

次回のブログでは、「売掛金管理の基本」」
について書きますね。
楽しみにしていて下さい!

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imaizei の紹介

1970年、天下の三明泉岐阜県下呂温泉誕生 特技は野球と経営者のための会計 高校卒業後、上京し、東京CPA専門学校で 本格的に税理士を目指す 1990年、三野輪会計事務所に入社 1998年、日本事業承継コンサルタント協会入社 2000年 今井会計事務所開業。 ㈲ビジネス・コンサルティング・オフィス設立。 2006年~2008年、楽天ビジネスで№1の評価 Top gun を発会 士業や専門家集団による中小企業の経営課題を ワンストップで解決
カテゴリー: 資金調達   タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

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